【知識投資】知っておいた方が良い税金の知識

こんばんは、竜也です。

突然ですが、皆さんは税金の知識をどこまでご存じでしょうか?

ちなみに私の場合は、下記の税金ぐらいしか記憶にありませんでした。

・所得税
・国民健康保険税
・市民税、県民税
・消費税
・関税
・法人税
・自動車税

日本の税金は約50種類あり、私が挙げた種類は一部でしかありません。

税金の種類の多さに驚いた私は税金を幅広く知りたいと思い、本を探しました。そこで出会ったのが下記の本です。

 

書籍版

 

今回は挙げた本から得た知識を一部だけまとめていきます。

学生時代に学んだ内容もあるかと思いますが、復習程度にお読みいただけますと幸いです。

この本でこういうことが学べる!
何か行動をする度に税金が必要になる
税金の基本的な知識
個人・会社に関わる税金
相続や贈与、仕事や生活に関わる税金
令和2年度税制改定の内容

税金の基本

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そもそも税金とは、どういうものなのでしょうか。

 

税金は、私たちが安全に生活するために稼働している警察・消防・道路・水道、福祉や教育などの公共サービスを維持する会費です。

 

憲法第30条にある納税の義務の一面が強くて払いたくない人がいるかもしれませんが、公共サービスを維持するための会費として払う必要があると考えておくとよいでしょう。

 

何のために税金を納めているのか

税金には4つの役割があります。

1.「公共サービスを運用するための資金調達
2.「所得の再分配」で格差社会を是正する
3.好況時に税率を上げ、不況時に税率を下げて「景気の調整
4.政府の意図通りにお金を使わせるように「政策の手段」として使う

公共サービスを運用するためという意味合いでイメージする方も多いかと思いますが、残り3つの役割は馴染みが無かったのではないでしょうか。

 

この記事を執筆している2021年3月時点では、コロナ復興税の名目で増税が噂されています。

税金の役割を知ると、さらに違和感を覚えてしまいますね。

 

税金の種類

前述した通り、私は税金の種類をあまり知りません。

 

この本を通して、石油ガス税地方揮発油税といった珍しい税金の種類を知ることができました。さらに税金には国税と地方税が分かれていて、納税先が異なるのも驚きです。

 

税金の支払いは税法を元に定められている

これまで増税などは景気によって決めていると考えていましたが、この本を読むと税法で定められていることを知りました。そして、税法は国などの都合で勝手に増やしたり、減らしたりされないようするために出来た法律のようです。

 

国税共通の基本である国税通則法、税収の手続きは国税徴収法、脱税などの犯罪は国税犯則取締法などと様々な法律があることを知られるのもこの本を読むメリットですね。

 

税制改正

私自身、1年前までニュースにあまり目を通さない人間だったのですが、税制改正の存在は知りませんでした。

ありがたいことに、この本では税制改正についてもちゃんと書かれています。

 

税制改正とは、1年の予算に合わせて税法を毎年改正することを指します。

 

関係者では無い私たちには前年12月頃からニュースになりますが、本当は4月頃から税制改正の準備が行われているようです。

 

税金の納め方

この本では税金の納め方や申告窓口の違いについても書かれています。

 

税金の納め方は税を負担する人と納める人が一致している直接税、一致していないのが間接税

 

申告方法の違いとして、納める額を自分で計算して申告する申告納税や、自分で計算せずとも税務当局が計算して納税通知書として送ってくる賦課課税があります。気にせず支払っている税金の納税の仕方に違いがあったことに驚きです。

 

個人・会社、相続や贈与、仕事や生活に関わる税金

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この本では税金の基本的な考えを知ることが出来ますが、個人や会社などに関わる税金も知識として蓄えられます。

細かく書くのは、本の内容をガッツリ書いてしまうことにつながりそうなので割愛します。

 

令和2年度税制改正について

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そして、この本では令和2年度税制改正についても書かれています。

財務省でまとめたPDFファイルはありますが、この本では私たちの生活に関係する内容を主に書いている印象でした。

 

PDFファイルのリンク先をここに置いておきます。

ここからは、税制改正で変わることに対して抱いた印象を書いていきます。

 

オープンイノベーション促進税制

オープンイノベーションとは、企業が自社開発にこだわることなく、外部のベンチャー企業に投資して技術や事業の革新を進めることです。促進税制ということで、一定の要件を満たす投資に対して、投資額25%を法人税の課税所得から差し引くことができるようになります。

 

企業同士で組んで新しい技術開発でより良い未来を作って欲しい、または経済を回して欲しいという政府の意図のように感じました。

 

期間限定で5G設備の導入に優遇措置がある

巷で話題の5Gは対応端末も販売されて運用かと思いきや、範囲は未だ狭いままです。

 

優遇措置の内容としては設備投資額の15%を税額控除、または購入した機器の30%を特別償却のいずれかを選択できるというもの。早く5Gの対応範囲を広げろと背中を押している意図が見えます。私も5G使いたいです。

 

企業版ふるさと納税の控除が拡大

税額控除の割合が2倍に拡大、税金の軽減効果が6割から9割にアップしたようです。

お金を持ちがちな企業から節税という形で、お金を地方に流して欲しいという意図を感じます。

 

未婚のひとり親も寡婦控除の対象

これまで所得税の寡婦控除は婚姻歴があるひとり親が対象だったのですが、未婚も対象になります。代わりに事実婚のひとり親は対象から外され、比較的所得が少ないひとり親に対して令和元年度に支給された児童扶養手当の臨時上乗せ措置も廃止になりました。

 

男性の寡夫控除と平等にするために、寡夫控除だけあった所得制限が寡婦控除にも適用され、寡婦控除だけにあった35万円の控除は寡夫控除にも導入されます。

 

以前の税制が未婚のひとり親を対象に入れていないことに驚きました。

女性の場合は交際関係にある男性に妊娠を告げたら逃げられた、男性の場合は出産した女性が育児中に出て行ったなど様々なケースでひとり親になる可能性が考えられます。

 

1人で育児しながら生活していくのは大変だと聞きますし、税金面でもマシにしようという政府の意図を感じますね。

 

ベビーシッターなどの利用料が消費税非課税になる

これまで小規模な認可外保育施設やベビーシッターは課税対象にありましたが、税制改正によって非課税になります。

 

お金が無く子育てが難しいという方々への負担を軽くしようとする考えがあっての対応と考えられます。

 

NISAの新制度ができる

令和6年度からつみたてNISA一般NISA2階建てになり、積み立て枠が年間最大20万、一般NISAの成長率が年間最大102万になる予定らしいです。

 

NISAはつみたてNISAと一般NISAが併用できないのが難点にありましたが、どちらも使えるようにする考えなのかもしれません。

 

低未利用地売却益の税負担が軽減される

一定の要件を満たす土地の譲渡所得100万円の特別控除が受けられるそうです。

取引価格が低くて売買されない空き地を有効活用したい意図があって税負担を軽しているように感じます。

 

土地を相続した人に申告が義務づけられる

相続人に土地所有の申告を義務づけることにより、固定資産税を確保しやすくしたいという意図を感じます。

 

これまでは所有者不明だった土地の固定資産税を取れず、何かしらのわだかまりがあったのでしょうか。

 

令和2年度から変わったこと

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税制改正以外にも令和2年度から変わることも書かれています。

意識していなければ知らない人が多いかと思いますので、これまでの違いを書いてくれるのはありがたいです。

 

所得税の基礎控除が引き上げられる

所得税の基礎控除が引き上げられ、代わりに給与所得控除と公的年金等控除が引き下げられます。フリーランスや個人事業主は税負担が軽くなり、サラリーマンや年金生活の方の負担は変わらないという改正です。

 

終身雇用制度の崩壊により、独立してフリーランスや個人事業主として働く人たちへの支援として改正したのではないかと考えられます。

 

相続に配偶者居住権が認められるようになった

自宅の評価額を配偶者居住権負担付き所有権に分けて、それぞれを配偶者と子で相続する動きが取れるようになりました。

 

こうすることで配偶者は生涯自宅に住めるとともに、評価額が減った影響で別の預貯金や他の財産を相続できるため、生活費などに悩まなくて済むメリットを得られます。

 

現在の私は相続の仕方をあまり分かりませんが、変わったところとして挙げられるのを見ると、これまでは自宅として住んでいた家も相続財産の扱いだったのでしょう。変更前であれば、家は相続できても生活費に悩まされるという展開に陥っていたのかもしれません。

 

配偶者が亡くなって家かお金かの選択肢に苦しむことが少なくなる可能性が考えられます。

 

まとめ

一部ですが、本を読んで得られた情報から感じたことをまとめてみました。税金や税制改正を知ると、政府の意図などを考えられるので面白く感じます。

本の内容が気になった方は、実際に購入して確かめてみましょう。

 

書籍版

 

以上、竜也でした。

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